みなさん、こんばんは。
ファーストアルバム『NAKED LOVE』インタビューブログ。
作詞作曲編集を全て手掛けた富田氏に、直接お話しを伺い、制作への思いを深掘りさせていただいた内容を掲載しています。
遂に発売日を迎え、すでに手にとって聴かれた方も多くいらっしゃると思います。こちらのインタビュー記事を読んで頂けると『NAKED LOVE』をより楽しんでいただけるかと思います!
さて今宵は5曲目となる『over drive』
【夜空に刺さった三日月】
ー 『over drive』についてお聞きします! ー
「この曲はデモの段階では2オクターブ以上、ボーカルが変動する作りだったんだ。サビから転調してハイトーンボイスで仕上げるつもりでね。」
ー 2オクターブ変動した作りですか?!この曲も音程が難しそうに思いました! ー
「そうだね。シングル発売から1年経ってのアルバムになるけど、なんか改めて俺は、ギタリストでもピアニストでもない。ただのボーカルである事を認識したんだ。だから、ボーカルプランにかけた時間は半端ないよ!
レコーディングに向けて、毎日寝ても覚めても考えてた。実際レコーディングは全曲、各1時間ぐらいで終わってるよ。『JUDY』は45分くらいで歌録りしたね。(笑)」
ー そうだったんですか!(驚) それも緻密に考えたボーカルプランのおかげなのでしょうか? ー
「それもある。ボーカルプランを事前に考え抜いてレコーディングを行ったから、歌入れは早かったね。
マイクの前に立った時は、目を閉じて想像するだけだった。歌う時に誰に届けたいか?色んな事を少し意識するだけで、声の広がりが変わる気がするよ。」
ー ちなみに『over drive』はマイクの前に立った時、どんなことを想像されましたか? ー
「世界中の人達を想像したかな…『over drive』って日本語にした時、動詞か名詞かで、意味合いが変化するんだけど、世界に向けて打ち勝とうってメッセージを伝えたくてね。
全曲シングル曲に値する曲作りをテーマに、キャッチーでメロディアスな仕上がりにしたけど、その中でも『over drive』が1番シングルっぽい曲調になった気がする。」
ー 歌詞を書く際に、何か特別、明確なビジョンがあったのでしょうか? ー
「この曲は世相を表していてね。
歌詞がpandemicを意識して書いたから、見え隠れした哲学的な構成にも力を入れたんだ。アルバムの中の1曲ではあるけど、俺の中では、違うアプローチが出来た王道中の王道だと思ってるよ。」
ー 個人的に頭の部分、ゾクッとしました!(笑) ー
「始まり方も試行錯誤の末なんだ。ソロである曲の始まりに、厚みと言うか意外性のようなものが欲しかったから、オープニングに女性ボーカルを入れてみたり。
サウンド的にトップラインは、モダンさを出して、バース構成してるけど、Bメロから一気に巻き返す構成にしてみたり。
耳心地は良いけど、良い意味での裏切り的な転調を意識したかな。
バースの感じでいくのか?って思わせて、サビでポップなロックになるのは、緊張と緩和が良い感じに融合したアプローチになってると思うよ。」
to be continued…
全てシングル曲であってもおかしくない。
その言葉から、このアルバムに対して、ただならぬ思いが込められているように感じた…
次回はいよいよ後半戦『drag star』
皆さんお楽しみに!