Blue by be



みなさん、こんばんは!

1/28 から始まったファーストアルバム『NAKED LOVE』インタビューブログ。


作詞作曲編集を全て手掛けた富田氏に、直接お話しを伺い、制作への思いを深掘りさせていただいた内容を掲載して参りました。

今夜はついに、アルバムCD収録曲ラスト『Blue by be』について。




【命のバトン】




ー それでは、CD収録曲最後『Blue by be』についてお聞かせ下さい。ー

「『Blue by be 』は、一言で言うと懺悔であり、挽歌でもある。それを物語るためにも、この楽曲の題名は造語なんだよ。はじめから造語で作ろうと決めて歌詞を書いたんだ。」



ー やはり造語なんですね。なぜだったのでしょうか。ー

「『birth of Angel』は生がテーマで、『Blue by be』は、命の終わりがテーマなんだ。テーマがテーマだけに、暗くならないような音作り、ボーカルプランを心掛けたよ。決して、潮らしい歌ではなく、感謝の気持ちでもあるからね。明るい旅立ちをテーマに作っていたよ。」



ー 命あるもの必ず終わりはあり、誰もが一度は、自身の最後について考えたことがあるものだと思います。ー

「そうだね。始まりがあれば終わりがある。これは誰もが平等に迎える。だからこそ毎日を精一杯、全力で生きて燃え尽きる時を後悔なく迎えたいって思うよ。」



ー 沢山の「ありがとう」が詰まった楽曲ですよね。ー

「そう!音楽を通じて、命のバトンを渡したかった。新しい命、続いていく命達にバトンを渡して、心で想い、輝い未来を願っている!って強い気持ちを込めてね。」



ー アルバム全体を通じて、かなりメッセージ性の強さを感じました。生きていくことの葛藤や素晴らしさ、悲しみ苦しみ、全て詰まっていますね! ー

「感謝を素直に伝えられる人間ではありたいと、いつも思ってるよ。生きて行く事は良い事も、悪い事も含めて人生じゃない?幸せだらけの人生はつまらない。試練がないと人は成長しない。試練が訪れる度、試されているのだと感じる。世界中の人達全てで、お互いの幸せを願う事が出来たら良いよね。」



ー そうですね。素晴らしい言葉ですね! ー

「歳を重ねる毎に、周りの人達に感謝を伝えられるようになったかな。素直に言葉に出来るようになった気がする。全ての人達が笑って過ごせる日々を願いながら、今は生活してるかな。そうなれたのは、やっぱりアルバムを作成する時に過去の自分に向き合えた事や、今の自分になれた事が大きいかな。」



ー アルバム自体が、富田さんの生きた証ですね。ー

「そうだね(照) サウンドも含めてね。ウーリッツアーのピアノやラストのソロなんかも、ギターはシングルコイルの繊細な音色と、フィンガーピッキングを含んだ爪弾くようなトーンが息遣いのように聴こえると思うよ!トレモロアップした時は、ギター全体が鳴って、香り立つような絶妙なニュアンスが表現出来たと思う!」



ー 心そのまま音になった感じですね。ー

「今の自分だから出来たアルバム。何もない場所から、ひとつずつ、一歩づつ、今の俺になれた。色々思い出して、自分を越えたかったのかも知れないな。しなくてよかった経験など、ひとつもないと思うよ。全ての出来事に意味がある。どう捉えるかは、自分次第だよな。」



ー そうですね。お話を聞いていると、まだまだ成長し続ける意思を強く感じるので、凄いなと改めて思いました!ー

「まだまだ走り続けるつもりではいる(笑) サウンド面から話をすると、イギリスに行った時にずっとこのメロディーの原形が、頭の中で鳴っていて、それを譜面に起こしただけ。石畳みの街に哀愁と敬意を込めた音作りを意識したからさ、それが特に表現出来たのは、後奏のギターソロで、夕陽に包まれた街並みを擦り抜けて行った自分を思い出しながら作成したよ!」



ー そうだったんですか。イギリスでの思い出が背景にあったのですね。ー

「イギリス時代をフューチャーする事は、同時に現代音楽への反逆でもあったりね。歌わないところは使わないっていうトレンドは、俺にはないから、時代に逆行する感じが俺らしさかな(笑) 『Blue by be』は全てのスピードが速くなっていく世の中で、この曲は1年じっくり時間をかけて作ったんだ。時間をかけて丁寧に試行錯誤を繰り返すことで、懺悔であり願いであり、想いでもあるんだ。

渦の中にいるこの約2年は、誰もが命について少なくとも一度は考えたと思う。生きることや愛について、誰かを想い、誰かの幸せを願いながら炎を吹き消していく。自分にとっては、終活的な詩でもあったりね。人生の総まとめのような感じかな。」



ー そんな想いから、発売日をご自身の誕生日にされたのでしょうか?ー

「まぁそんなところかな(照) 自分から自分へ最高の贈り物にするためにも、自分の拘りはとことん追求したかったんだ。壮大なメッセージの中にも、悲哀な部分や自分に対する劣等感も忘れてはいけない。そんな想いが強くあったよ。」



ー 拘りはとことん追求できましたか?ー

「出来たかな?(笑) ボーカル目線から少し話をすると、刻むと瞬間的に倍まではいかないがテンポを変えたり、ハーフでとったり。BPMが3段階あるように感じて欲しいなって思いでね。聴き手が襟を掴まれるような、どこかシンクロ出来るような…そんな気分になる曲を目指したよ。後奏ではギターが歌ってる。まだまだ終わらない。そんな鳴くギターサウンドに拘ったんだ。




話しは尽きることなく、あっという間に終わりの時間を迎え、最後まで熱く語っていただきました。最後に富田さんから皆様へ。



「ファーストアルバム『NAKED LOVE』
皆さんへの感謝の気持ちを11曲の音楽に詰め込みました。受け取って下さい。」





以上、ファーストアルバム『NAKED LOVE』インタビューブログでした!




次回DVD本編最後に収録された
『epilogue』について、少しだけお話させて頂きます。


お楽しみに!